高感度カメラ技術資料
HDR(ハイダイナミックレンジ)イメージング
HDRでの画像形成は、標準的なデジタル画像形成よりも大きいダイナミックレンジの輝度で撮像された画像をレンダリングするために使用された技術です。第3世代のSony Pregius CMOSセンサーの特徴的な機能の1つが、各ピクセルを2つの異なるゲインで読み取る事が出来るデュアルADCモードです。PL-D757とPL-D753は、新しい機能を利用して、カメラで直接デュアルADC画像を1つのハイブリッドHDR画像にするため、ホスト処理が不要となります。カメラのリアルタイムHDRは、CPUに負荷をかけたり追加の複雑なソフトウェアアルゴリズムを必要としません。欲しい画像に簡単に6dB~10dBの追加のダイナミックレンジを得ることができます。カメラ側で処理をしHDR画像を直接出力致します。1つの被写体をみるために、2つの画像がキャプチャーされます。シーンの明るい領域に使用される低ゲイン画像(下のA)と、シーンの暗い領域に使用される高ゲイン画像(下のC)を組み合させると、明るい領域と暗い領域の両方で細部を認識できます。(下のB)
PL-D757とPL-D753モデルは低ノイズの画像とハイスピードのフレームレートの特徴を持っています。動く部品の検出や明暗がはっきりしたシーンなど困難な産業用アプリケーションに最適です。明暗の両方の領域で細部を調べるために照明、ゲイン、または露光を使用する必要はありませんが、必要に応じてマニュアルでの調整も可能です。